ポイントはデータ書き込み処理の違い
Cisco HyperFlex は、専用の分散ファイル システム「Cisco HyperFlex HX データ プラットフォーム(HXDP)」を備えており、各ノードには HXDP 用コントローラを搭載しています。システム化されたネットワークは信頼性が高く、10Gbps または 40Gbps という高速、かつ広帯域なネットワークを経由して相互に通信しながらデータの分散書き込みを行うことで、高いパフォーマンスを発揮します。
Cisco HyperFlex の書き込み処理のメリット
データが常に偏りなく分散して、データ アクセスのホット スポットやボトルネックが生じにくい
高負荷時にもパフォーマンスの低下が生じにくい
仮想サーバの稼働場所を問わず(ライブ マイグレーションを行っても)、ディスクパフォーマンスに影響が生じない
経由するコンポーネントが少なく、I/O 負荷が軽いときは高速アクセスが期待できますが、処理が集中するとパフォーマンスのホット スポットが発生してしまう可能性があります。 また、ライブマイグレーションを行うとキャッシュがあるノードが遠くなるため、パフォーマンスに影響が生じます。
第三者機関の評価でも高いパフォーマンスを実証
Cisco HyperFlex はクラスタあたり 140 台の仮想マシン(VM)で並列的な読み書きに対応できること、またその場合のレイテンシ(遅延)と IOPS(1 秒当たりに処理できるディスク I/O 数)でも他社製品より優れたパフォーマンスを得られることが第三者機関のテストで実証されています※。 また、それだけ多くの仮想マシンを動かしている状態で、仮想マシンごとの IOPS を測定したところ、Cisco HyperFlex は非常に安定した結果となりました(グラフ 1)。同じ条件で他社製品をテストした場合(グラフ 2)と比較すると、その差は明らかです。
パフォーマンスだけでなくデータの可用性も向上
Cisco HyperFlex の HXDP はエンタープライズ クラスのデータ管理サービスを幅広く備えており、パフォーマンスの向上だけでなく、データの可用性向上にも大きく貢献します。
エンタープライズ クラスのデータ管理:包括的なライフサイクル管理や高度なデータ保護を分散ストレージ環境で実現します。データ システム複製、データ重複排除、圧縮、シン プロビジョニング、高速でスペース効率の高いクローン、スナップショットが含まれます。
データ管理のシンプル化:ストレージ機能を仮想マシン(VM)管理ツールに統合することで、 アプリケーションの即時プロビジョニング、クローニング、スナップショットが可能になり、日常的な運用を大幅にシンプル化できます。
個別のスケーリング:コンピューティング、キャッシング、データ ストア容量をニーズに合わせて選択できるため、ビジネスニーズの変化に応じて柔軟に環境を拡張できます。
継続的なデータ最適化:標準組み込みのデータ重複排除および圧縮機能によってリソース使用率を向上させ、データ スケーリングの余裕を増やします。
動的なデータ配置:データ利用に合わせて、ノード メモリ、エンタープライズ クラスのフラッシュ メモリ(SSD や NVMe ドライブ上)、およびハードディスク ドライブ(HDD)上で動的にデータを配置し、パフォーマンスと耐障害性を最適化します。また、クラスタ構成の変化や追加に応じてデータ配置を自動的に再調整します。
マルチ クラウド対応のデータ プラットフォーム アーキテクチャ:データ仮想化を柔軟に実現し、既存のデータ タイプおよび新しいクラウド ネイティブのデータ タイプをサポートします。