NTTデータ 技術革新統括本部 ITマネジメント室は、同社グループのネットワークを含む多様なシステムの構築、運用管理を担当しています。グループ各社や各事業部門に対して、効果的で信頼性の高いITシステムを提供していくことは、同時に同社の顧客に対しても価値を提供することにつながります。
グローバルでトップクラスのITサービス企業として、カバレッジとブランドの確立を目指す中で、NTTデータでは有力企業のM&Aを含む形で、積極的に海外拠点の拡充を進めてきました。これと同時に、ITマネジメント室では、グループ内の各企業を「NTTデータグローバルネットワーク」と呼ばれる共用ネットワークで接続し、グループ内コラボレーションの促進や、システムリソースの効率的な活用を図ってきました。
株式会社 NTTデータ 技術革新統括本部 ITマネジメント室 システム開発担当 課長代理 杉山 英輔 氏
ITマネジメント室 システム開発担当 主任の富永将至氏は、今回のSD-WANソリューション検討の背景について、次のように語ります。
「グローバルの拠点を拡充していく中で、日本だけでなく、中国、APAC、北米、EMEA、中南米といった、多くのリージョンに属する拠点と企業が、NTTデータグローバルネットワークに接続されるようになりました。ここに至り、各拠点からインターネットへの接続口や、海外の統括会社と日本とをつないでいるネットワークを、日本のヘッドクォーターから集中的に管理できるようにすることで、高度化しているセキュリティリスクへの対応強化と、ガバナンスの強化とを行う必要があると考えました」
NTTデータでは、グローバル経営にあたり、各リージョンに属する統括会社に対して、「本社で標準化したルールの下で、各社のビジネス環境に適した仕組みを各社で構築、運用することを基本方針としているといいます。それは、ネットワーク環境についても同様です」 ITマネジメント室 システム開発担当 課長の猪腰拓郎氏は次のように話します。
セキュリティ、ガバナンスの強化と合わせて、これまでは主に社内業務向けに利用されていたNTTデータグローバルネットワークを、開発向けや商業用にも利用してもらえる環境を整備していきたいというビジョンもあり、同社では2018年1月より、これらの課題に応えられるSD-WANソリューションの導入検討をスタートしました。
株式会社 NTTデータ 技術革新統括本部 ITマネジメント室 システム開発担当 主任 富永 将至 氏