SD-WANソリューションの提案と構築の中心を担ったのは、NTTデータグループで、IT基盤を中心とした技術コンサルティングを手がけるNTTデータ先端技術株式会社(以下、NTTデータ先端技術)です。NTTデータ先端技術では、SD-WANを活用したいという要望を受け、複数のソリューションについて実地検証をNTTデータとともに実施。その結果から、Cisco SD-WANソリューション(vEdgeルータ)の導入に至りました。NTTデータ先端技術 基盤ソリューション事業本部 プラットフォーム事業部 テクノロジーサービス担当 課長代理の山中涼輔氏は、ソリューション決定の経緯について、以下のように話します。
「Cisco SD-WANソリューションは、今回のNTTデータにおけるネットワーク環境刷新の要件に十分に対応できる機能を備えていました。また、導入にあたっては、各拠点の要求に合わせて、きめの細かい設定を行う必要がありましたが、今回、エッジルータとして導入したCisco vEdge-100bでは、CLI(コマンドラインインターフェース)からの詳細な設定作業が可能でした。要件の少ない拠点は、より平易な設定で。データセンターを冗長化していたり、内部との接続にBGP(Border Gateway Protocol)を使いたいというような希望があったりする拠点の場合には、より詳細な設定を必要に応じて行うといった対応を行い、全拠点での導入をスムーズに進めることができました」
NTTデータ先端技術株式会社 基盤ソリューション事業本部 プラットフォーム事業部 テクノロジーサービス担当 課長代理 山中 涼輔 氏
また、シスコのグローバルでの「ブランド力」「サポート力」も導入決定の大きな要因になったと言います。
NTTデータでは、2018年8月より、日本とマレーシアの拠点を皮切りとしてvEdgeルータの導入を開始しました。そこでの動作確認の後、わずか半年間で、すべての統括会社の主要なデータセンターを含む14拠点に導入を完了。NTTデータグローバルネットワークのSD-WAN化を完了しました。